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嵐山
【あらしやま】


津久井郡相模湖町中央部にある山。小仏山地の南部に位置する。標高405.9m。山の北西側に相模湖ダムがあり,相模湖を一望できる。昭和53年のかながわの景勝五十選にも「嵐山からの相模湖」が選ばれている。山名はその姿が京都の嵐山に似ているためといわれ,北相嵐山とも呼ばれる。古くは間の山(あいのやま)と呼ばれていた。その山名は道志山地と小仏山地の中間にあるためであろう。南東の一峰は城峰烽火台と呼ばれ,東の津久井城から第1番目の烽火台があった(津久井郡勢誌)。地質的には,中生代白亜紀後期あるいは新生代古第三紀の地層と考えられている小仏層群の頁岩からなる。南斜面に相模湖ピクニックランドがあり,休日にはにぎわう。嵐山を南から西へ取り囲むように走る国道412号は古くから相模国と甲斐国を結ぶ重要な交通路であり,江戸期には嵐山の南側の鼠坂(ねんざか)に関所が置かれていた。現在でもこの道路は,相模湖町や藤野町と県内各地を結ぶ道路として,あるいは相模原市や横浜市と山梨県方面を結ぶ道路として重要な役割を果たしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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