100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

石橋山
【いしばしやま】


小田原市石橋,国鉄東海道本線の早川駅と根府川駅の中間に位置する西向き斜面を指し固有の頂はない。この斜面は箱根古期外輪山溶岩類ででき,東海道新幹線の石橋山トンネルが下を通る。治承4年伊豆で挙兵した源頼朝が平家方の大庭景親に大敗した石橋山古戦場(国史跡)として知られる。頼朝はこの後,杉山(湯河原町鍛冶屋)から安房へ逃れた。当地には頼朝の先陣をつとめ討死した佐奈田与一義忠を祀った佐奈田霊社がある。近くの小高い丘に与一義忠の討死の後8人を討ち取った郎党の1人,豊三家康(文三家康)を祀った文三堂がある(新編相模)。佐奈田霊社は喘息などの病に効能のある神として信仰されている。付近の山はほとんどがミカン畑。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7065701