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石籠山
【いわごもりやま】


藤沢市片瀬の東方,駒立山の南に続く山。標高約52m。空海が山の巌をうがった穴に居したので山名がついたという(新編相模)。峰上から三分して東は鎌倉市手広に,南西は片瀬地区に属し,その山並みは「南竜口山ニ連リ,東ハ津村字諏訪カ谷ニ連」り,杉・松などの雑木が鬱蒼としていたという(残稿)。しかし,現在は宅地造成のため山容が変わっている。宝永頃快祐なる僧は,空海が穴居した旧跡に小堂を営み法生庵と名づけていたが,のち廃絶し,この寺の鐘だけが手広の青蓮寺に残っている。鐘銘の冒頭に「相陽鎌倉郡 石籠山」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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