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烏尾山
【からすおさん】


秦野(はだの)市北部にある山。丹沢山地中央部,ヤビツ峠より塔ノ岳に続く表尾根の三ノ塔と行者岳の間に位置する。標高1,136m。地質は新第三紀中新世の丹沢層群中部の凝灰岩や凝灰角礫岩などいわゆるグリーンタフが分布する。烏尾山は別名カラヒゴの頭とも呼ばれる。丹沢の代表的な沢である水無川の支流の新茅ノ沢が西面を源流とするが,この沢は別名をカラヒゴの沢と呼び,カラヒゴの頭が転じて「からすお」となり,これが山名となったといわれる。また「峰中記略控」のなかに,蔵王権現の祀られている山で修行を行っていた際,烏が修行の無事を見守っていたという記述が見られ,このような故事にちなんで烏尾山という名称になったとも伝えられる。丹沢表尾根の中間に当たり,山頂に烏尾山荘がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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