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桐ケ谷
【きりがやつ】


鎌倉市材木座,経師ケ谷の東側の谷名。霧ケ谷とも書く。永享11年8月12日の藤原藤寿丸寄進状写によれば「桐谷宝積寺内豹隠菴」へ亡父の後生菩提のため所領を寄進したことが見える(津久井光明寺文書/県史資3上-5988)。「廻国雑記」によれば文明18年冬,聖護院門跡准后道興は「霧がやつ」で「此里の古井のもとの桐ケやつ 落葉の後は汲人もなし」と詠んでいる(群書18)。「新編相模」に「世に桐谷と称する桜の一種あり。もと此地に産せしと云ふ」とも見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7066701