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小富士山
【こふじやま】


鎌倉市小町と雪ノ下の境,宝戒寺の背後にある小山。富士・小富士ともいう。山名は,妻政子に富士の巻狩の再現をねだられた源頼朝が,この山で巻狩を行ったことに由来するという。「鎌倉志」は「社あり,社中に富士の如くなる石あり,浅間大菩薩と銘あり,毎年六月一日男女参詣多し」と伝えるので,おそらく,山頂に富士権現(浅間神社)を祀っていたので「小富士」とよばれたのであろう(小祠は現在もある)。浅間社を祀ったのは富士信仰の流行にもとづくとみられるから,山の名は室町期以降につけられたのであろう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7066923