100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

色天無熱池
【しきてんむねっち】


鎌倉市大船の常楽寺にある乙護(おとご)童子が出現したという池。童子は建長寺開山蘭渓道隆が常楽寺に住していたとき師に給仕した江の島弁天の化身と伝える。道隆の衣類を洗い,虚空に竹竿を用いず干したともいう(粟船山常楽寺略記)。色天は色界に同じで清らかな物質からなる世界で,欲界の上,無色界の下に位置する。無熱池は阿耨達竜王が住むという炎熱の苦しみがない浄池をいう。寛政3年の常楽寺境内図には大きな池に描かれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067171