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釈迦堂ケ谷
【しゃかどうがやつ】


鎌倉市浄明寺,杉本寺の向かい側,大御堂ケ谷の東にある谷名。奥は釈迦堂口切通しで大町へ通じている。「吾妻鏡」元仁元年11月18日条によれば,北条泰時が父義時追福のため釈迦堂(現在廃絶)を建立した。その伽藍にちなむ谷名で現在も釈迦堂の小字が残っている。谷奥には「宝戒寺二世普川国師入定窟」と伝えるやぐらを中心に約50穴のやぐら群がある。ここからは多数の人骨や元弘3年の刻銘のある五輪塔の地輪が発見された。この地は伝えのとおり幕府滅亡に際して東勝寺で戦死した人々を葬り供養したところと判明したが,宅地造成でやぐら群の一部は崩された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067327