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湘南砂丘
【しょうなんさきゅう】


相模平野の南部に形成され,相模湾沿岸を大磯丘陵の東麓から藤沢の江の島付近まで東西約13km,幅約55kmにわたって分布する。相模川東岸の藤沢付近では,高度10m前後の砂丘が北北東から南南西方向に断続的に5~6列並ぶ。同じ東岸の辻堂から西の地域では,海岸線とほぼ平行に並ぶ。相模川西岸では10数列が認められる。最北端は平塚市の豊田付近にみられ,沖積面から約4mほど高くなっている。平塚市街地付近では海岸線とほぼ平行に並ぶが,内陸にいくにしたがい東北東から西南西の方向に並ぶ。内陸から海岸線に向かって形成年代が新しくなる。古くは砂丘の上に集落や道がつくられ,砂丘間の低地は畑地や水田として利用されていたが,現在では埋立工事などにより宅地や工場地として利用されている。平塚・茅ケ崎・辻堂・藤沢などの市街地はこの砂丘列の上に発展してきた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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