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城山
【しろやま】


足柄下郡湯河原町宮下・宮上・鍛冶屋・城堀にまたがる山。湯河原駅の北西2kmに位置する。標高563m。山頂に土肥実平の築いた城があったことにちなむ山名。しかし「新編相模」はこの説を否定し,小田原北条氏の頃,望哨などを設けた遺跡であろうと述べている。山頂は城山公園と称しピクニックランドになっており,伊豆・房総の眺望がよい。山腹の西斜面を奥湯河原と大観山を結ぶ県道(通称椿ライン)が通り,両側にはツバキやサクラが多く季節を彩る。椿台は椿ライン上の展望台で山頂より北西1kmの地点にあり,麓の湯河原温泉をはじめ,伊豆の眺めもよい。椿台のすぐ北東に,城山山麓に散在していた弘法大師信仰の遺跡の仏像を集め遷座した弘法大師石像群がある。ハイキングコースは椿台からのほか椿ラインの中腹,湯河原町宮上・宮下・湯河原駅そばからのものがある。湯河原駅からは国天然記念物のビャクシンのある土肥実平の菩提寺,城願寺の脇を通って山頂に達する。城山の東から南にかけての山腹にはミカン畑が広がる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067427