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関本丘陵
【せきもときゅうりょう】


南足柄市の北部,箱根古期外輪山の北東縁に流れでる狩川と内川とに挟まれた三角形の丘陵地である。南足柄市苅野付近を頂点として東に広がる扇状地状の地形を示すが,形成する地層は河川堆積物層ではなく,箱根火山の軽石流堆積物層である。箱根火山新期カルデラの形成直前に噴出した軽石流が,古期外輪山をのり越えて流れでたものである。また,狩川や内川が酒匂川に合流する丘陵の東縁部には,河岸段丘が発達している。丘陵の西部では果樹栽培が行われ,東縁部は水田や市街地となっている。狩川の谷に沿って,古代に古代東海道,中世に京鎌倉往還,近世に矢倉沢往還などの足柄峠を越える古道が通じていた。南足柄市関本は,これら古道の宿場として古くから栄え,現在は南足柄市の中心部となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067602