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仙洞寺山
【せんとうじやま】


津久井郡津久井町東部にある山。中津山地に属する1峰。標高583m。新第三紀後期の愛川層群中津峡凝灰岩からなる。山名は,北東麓にある曹洞宗毘盧山仙洞寺による。仙洞寺は,同町根小屋にある小田原北条氏支配時代の津久井城主,内藤氏の菩提寺である太井山功雲寺の末寺に当たる。山の北西部を道志川が流れ,それに沿って国道413号が走る。国道413号は本県津久井郡と山梨県南都留郡を結ぶ重要な道路であるが,この道路は江戸期においても道志七里と呼ばれる相模・甲斐両国を結ぶ重要な脇往還であった。「新編相模」には「御林山,仙洞寺山」とあり,現在も山林は国有林である。南西の三角山(515m)には戦国期烽火台が置かれ,火海峠とも呼ばれた。また,この峠も含めてこの一帯はかつては仙洞寺山と呼ばれた(津久井郡勢誌)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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