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早雲山
【そううんざん】


足柄下郡箱根町にある山。箱根火山のカルデラ内,強羅の南西に位置する。標高1,137m。神山の北東に寄生する鐘状火山。北条早雲が初めて発見したことから,また北条早雲が周辺にあった大森氏の出城を攻略したことから山名となったと伝えられるが,詳細は不明である。北面は早雲地獄といわれる噴気地帯で,現在も噴煙を上げている。昭和28年7月26日地滑りが発生し,道了尊早雲山別院が押しつぶされ,死者10人,重軽傷者16人の惨事となった。のちに別院は再建された。火山性地滑りを防ぐ砂防ダムが大涌谷とともに建設された。酸性硫酸塩泉とそれに伴う噴気ガスのため付近に植生はない。噴気口付近は現在立入り禁止となっている。北麓には箱根登山ケーブルの終点早雲山駅があり強羅から通じている。大涌谷・姥子(うばこ)を経て芦ノ湖畔の桃源台に至る箱根ロープウエーの起点もここである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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