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大界木山
【だいかいぎやま】


甲州側では高指(たかざす)山ともいう。足柄上郡山北(やまきた)町と山梨県南都留郡道志村の境にある山。丹沢山地の北西部に位置し,畦ケ丸(あぜがまる)と城ケ尾(じようがお)峠の間にある。標高1,246m。南には世附(よづく)川の支流,バケモノ沢,北東には道志川の支流,モロクボ沢が谷を刻む。丹沢特有の石英閃緑岩からなる。江戸期は幕府領で木材の伐採を禁じられたため,当山の木は大留木・丹沢御木ともいわれていた。当山の南西にある城ケ尾峠(1,160m)は古くからの交易路として重要な峠で,南北朝期,山北町に居城を持っていた河村一族がこの峠に城を築き足利尊氏と戦ったことにちなむという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067681