100辞書・辞典一括検索

JLogos

15

大観山
【だいかんざん】


「だいかんやま」ともいう。足柄下郡箱根町と湯河原町の境にある山。箱根火山の古期外輪山上の1つ。外輪山の南に位置し,北に二子山,北西に芦ノ湖を望む。標高1,011m。北側は箱根火山に由来するが,南側は更新世中期の湯河原火山の火山岩類からなる。箱根火山の諸峰をはじめ富士山や相模湾を大観できるので山名となる。山頂には無線中継所がある。南西側の鞍部は富士見峠という。小田原市早川を起点とする箱根ターンパイクが山稜を通り湯河原峠・十国峠へ通じている。東1.5kmに土肥大杉跡がある。治承4年8月石橋山の戦いに敗れた源頼朝がここに逃れ,スギの空洞に隠れ,敵将梶原平三景時に見逃してもらい救われたと伝えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067686