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鷹取山
【たかとりやま】


津久井郡藤野町の西部にある山。神奈川・山梨両県の県境付近にあり,小仏山地に属する。標高472.4m。中生代白亜紀後期あるいは新生代古第三紀の地層と考えられる小仏層群の硬砂岩黒色頁岩互層からなる。南側の桂川(相模川)の狭い谷には国鉄中央本線・中央自動車道・国道20号(甲州街道)が東西に通り,中央本線の藤野・上野原両駅からともに約2.5kmの距離にある。西麓の境川は神奈川・山梨両県の県境に当たり,また相模・甲斐両国の国境でもあった。国境にまつわる話として「新編相模」によると,永禄12年から天正10年の間,武田氏の所領となり国境警備のため,頂上に鐘を置き甲斐国内に急を知らせたと伝え,このため鐘撞丸とも呼ばれた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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