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多摩丘陵
【たまきゅうりょう】


県東部の多摩川と境川に挟まれた地域に広がる標高60~220mの開析の進んだ典型的な丘陵地。東京都八王子市付近から南東へ向かって広がり,北西から南東へ向かって徐々に高度を減ずる。川崎市多摩区登戸と東京都町田市を結んだ線を境に,北西側の標高100m以上の上位多摩面と,南東側の標高100m以下の下位多摩面に二分されている。県域部では主として下位多摩面が分布する。表面は富士火山・箱根火山起源の厚い火山灰(いわゆる関東ローム層)に覆われ,開析が進み,平坦面の保存は悪いが,その頂上を結びあわせた線は平坦で定高性を示す。下位多摩面は海成層から構成されており,それが後に隆起し浸食を受け,現在のような丘陵状の地形になったと考えられている。川崎市・横浜市の新興住宅地のほとんどは,当丘陵を切り崩し整地したものである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067870