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二ノ塔
【にのとう】


大平(たいへい)山・鷹休みとも呼ばれる。秦野(はだの)市の北部にある山。丹沢山地表尾根のヤビツ峠と塔ノ岳の間に位置する。標高1,120m。すぐ北西に三ノ塔が並ぶ。ブナ・マツなどの樹林に覆われ,珍しい植物としてノギラン・コイワザクラがみられる。山名は南麓の同市横野にある唐子神社の縁起によれば,唐から飛来した神が横野集落に延びている尾根の上に,1,2,3と御神灯を点じ,二ノ灯の点じられた山頂が二ノ塔に転じたものといわれる。別の説として里人が山仕事に入った折,共通の休み場所を指し示すために休み場所の名称として,一の所,二の所,三の所という地名が用いられ,二の所の異称二のトが二ノ塔に変わったとの説がある。二のトの別の解釈として,丹沢入峰の修験者たちが休憩した第二の場所ともいわれる。山頂に月見山荘があり,四季を通じて登山客やハイカーでにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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