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檜洞丸
【ひのきぼらまる】


津久井郡津久井町と足柄上郡山北(やまきた)町の境にある山。丹沢の主峰,蛭ケ岳(ひるがたけ)から西に延びる丹沢山地の主稜にあり,丹沢を代表する山。標高1,602.1m。地質は緑色凝灰岩からなる新第三紀中新世の丹沢層群下部の地層が分布する。展望はきかないが,ツツジの巨木とバイケイソウの群落が美しい。頂上は広い円頂で,美しいブナの原生林に覆われ,青ケ岳山荘がある。北東に神ノ川,南に玄倉(くろくら)川,北西は中川川が谷を刻む。山梨県道志(どうし)村では,青ケ岳または彦右衛門谷の頭,津久井町青根では丸山とも呼ぶ。南側の中川では,山の西面の本棚(ほんだな)沢の奥にあるところから本棚裏と呼ぶ。檜洞丸という山名は,玄倉側の呼称で,山頂より南東に発源する玄倉川の支流,檜洞の源頭にある丸い山ということから名づけられた。登山ルートとしては,中川川上流の箒沢(ほうきざわ)から石棚山を越えるもの,犬越路を通るもの,玄倉川上流のユーシンからとがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7068718