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藤ケ谷
【ふじがやつ】


鎌倉市扇ガ谷,泉ケ丘の北隣にある谷名。昔この谷に藤原(冷泉)為相の屋敷があったので,名付けられたという。為相は藤ケ谷黄門と呼ばれ,「藤谷百首」「藤谷和歌集」などの家集がある。墓と伝える宝篋印塔が谷奥山上の浄光明寺境内に建っている。「金兼稿」には「藤谷 蔓ノミ松ニカゝリテ谷ノ戸ノ春待カホニ見ユル藤カナ」の詠歌を載せている。「鎌倉志」には「初めは藤がやつと称す。後勅定にて藤が谷とは言葉長し,藤たにと称すべしと也」とも見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7068807