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三国山
【みくにやま】


足柄上郡山北(やまきた)町・山梨県南都留郡山中湖村・静岡県駿東(すんとう)郡小山(おやま)町の境にある山。標高1,320m。丹沢山地西端にあり,山頂は深いブナの樹林に覆われ,石英閃緑岩が見られる。山麓は丹沢層群下部の地層を源岩とする変成岩からなる。北に延びる西丹沢主稜は神奈川・山梨県境,東へ湯船山・不老山へ向かう尾根は神奈川・静岡県境,西に籠坂峠へ向かう尾根は山梨・静岡県境。山名は,神奈川・山梨・静岡3国の境界に位置することにちなむ(新編相模)。国境をめぐる紛争は古くからあり,弘化4年3か国国境紛争事件の判決により決定したが,当時の国境は明治維新後の廃藩置県でも踏襲され,現在に至っている。北側にある三国峠(1,167m)は,山中湖畔の平野と静岡県境との明神峠を結ぶ車道が通る。山中湖や富士山の眺めがすばらしい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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