100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

三峰山
【みつみねさん】


愛甲(あいこう)郡清川村の南部にある山。大山の北東に位置する。丹沢山の北東に延びる尾根上の三ツ峰と区別するため大山三峰山ともいう。標高934.6m。山名は3つの頂が顕著であることにちなむが,ピークは5つほどあり,山頂付近は鎖場となっている。「新編相模」には「三ツ峰,煤谷(すすがや)村西方にあり,三山並び立てり,頂に三峰社ありしが,廃して神木の樫樹のみ残れり,八菅修験回峰の行所なり」と記されている。当山は八菅修験の山伏たち修験者の修行の場所であった。八菅修験には全部で30か所の修験場があり,三峰山の最北,阿弥陀岳が18番の行場,中央の妙法岳が19番の行場,最南部の大日岳(だいにちだけ)が20番目の行場となっており,これらの場所で厳しい修行が行われていたという。南麓には県立不動尻青少年キャンプ場があり,ここを経て鐘ケ岳・広沢寺(こうたくじ)温泉に至る。北へは物見峠・煤ケ谷(すすがや)へ至る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7069179