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三戸浜
【みとはま】


三浦半島南部の三浦市北西部に位置し,相模湾に臨む,長さ約1.5kmの海岸。浜名は,内田太郎・庄司次郎・海戸五郎と称する3人の豪族が当浜周辺を分割領知していたことから三戸というと伝える。三浦一族の三戸氏は,この地名を姓にとったものといわれる。伝統行事に,例年8月16日に行われるお精霊流しがある。精霊を送るための,いわゆる盆送りの行事である。集落で全長5mほどの麦わら船(お精霊船)を作り,供物を積んで子供たちがそれを沖へ引いていくもので,県無形民俗文化財に指定されている。海岸に沿って,京浜地区の企業の厚生施設や別荘などが建ち,夏季には海水浴客も少なくない。また,刺し網による沿岸漁業も若干ながら続けられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7069182