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明神ケ岳
【みょうじんがたけ】


足柄下郡箱根町と南足柄市の境にある山。箱根火山の古期外輪山の北側にある峰の1つ。標高1,169.1m。山頂から南寄りの稜線の西側にはカルデラ壁が認められる。山麓東側からは,南足柄市狩野の西にそびえるので狩野(かの)山と呼ばれた。箱根側からは山頂に明神があるので明神ケ岳と呼ばれる(新編相模)。南足柄市塚原の西にあるのでこの方面からは塚原山とも呼ばれた。山頂北の源流付近にハコネサンショウウオの生息が認められている。山頂は広く開け展望にすぐれる。箱根町宮城野からの登山道が最短だが,北東麓の曹洞宗最乗寺を経て来るコースも人気が高い。稜線を南東へ下れば明星ケ岳,東へ行けば火打石岳から金時山とハイキングコースには事欠かない。四季を通して訪れる人も多い。南麓の標高650m付近には箱根越え最古の道といわれる碓氷(うすい)道が通り,碓氷峠がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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