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焼餅坂
【やきもちざか】


横浜市戸塚区の平戸町と品濃(しなの)町の境にある坂。旧東海道が通過。武蔵国から相模国へ入って最初の下り坂。この坂をすぎると江戸から9里の,品濃村の一里塚があり,品濃坂へと続く。坂名は坂のそばに名物の焼餅を売る店があったためといわれ(新編相模),この説が一般にも知られている。そしてその茶店は「江戸名所図会」にも「界木 立場にして道より右に武蔵相模の国界の傍示を建つるが故にこの称あり。この地牡丹餅を名産とす。これを製する店両三家あり」と紹介されている。また「横浜市立境木小学校記念誌」では前説のほかに,坂が急なため女性は男性に手を引いてもらわなければのぼれず,男性が美女の手ばかりとるのを見て醜女がやきもちをやいたためと紹介されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7069439