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海川
【うみかわ】


糸魚川(いといがわ)市街地東部の押上・竹ケ花地区で日本海に注ぐ2級河川。流長14.5km。市の東南端金山の北西斜面に源を発し,安山岩質集塊岩より成る海谷山地を深くうがって海谷渓谷を形成し,植物群落の宝庫。両岸の直立した岩壁は800mにも及ぶ景勝地で,白馬山麓県立自然公園に属す。上流部の海谷,川の名の海川の由来には,かつて峡谷部が崩落した岩石で閉塞され,せきとめられた渓流は巨大な湖水と化したという伝承が残る。流域には大正末期から昭和初期にかけて越後電力が海川第1・第2・第3・第4発電所を建設し,現在電気化学の所有になり,電気化学青海工場へ送電。下流部右岸に河岸段丘が発達し水田に利用される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7070770