100辞書・辞典一括検索

JLogos

15

乙見山峠
【おとみやまとうげ】


妙高山地の信越国境にある峠。標高1,550m。中頸城(なかくびき)郡妙高高原町杉野沢から,笹ケ峰の高原を経て長野県北安曇郡小谷温泉に抜ける。古くは国境稜線上南方にある松尾山にちなんで松尾峠といった。関川水系と姫川水系の分水嶺の一部をなす峠で,戦国期には信越を結ぶ間道として利用されたこともある。近世は小谷街道の峠として越後の杉野沢から米・酒などが牛馬によって信州に運ばれた。ブナ林の峠の上には石の観音が祀られ,白馬方面の展望が得られる。現在は峠の直下に峰越林道のトンネルができ,新潟・長野両県を結ぶ車道が通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7071470