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女川
【おんながわ】


朝日山地南西部山形県小国町内に源を発し,岩船郡関川村北部を流れ荒川に注ぐ1級河川。総流長25km(県内延長21.6km),流域面積84km(^2)。花崗岩の光兎(こうさぎ)山南麓の峡谷を刻み,関川村上新保で藤沢川を合流。数段の段丘を左岸に形成し,関川盆地で荒川に合流する。沖積地は中世に開発が進んだが,河岸段丘面は江戸期の願人堀,大正期の新堀用水路の開削により水田化された。特に大正期には120haの開田があった。新堀用水路より上位は桑・果樹の栽培地。流域の丘陵は杉材の産地。戦後,栗園を造成した。昭和42年8月の羽越水害で流域全域が被害を受けたが,その後,荒川の1級河川への昇格により国営事業による復旧・治水工事が行われた。地名の由来は中世に女川雅楽之丞一族縁者が流域を開墾したことによるという(女川の昔)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7071549