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勝木川
【がつぎがわ】


岩船郡山北(さんぽく)町を東西に貫流する2級河川。朝日山地の笠取山に源を発し,上流を澄川という。西流して出羽街道の宿場であった山北町北中で大毎川を合わせて勝木川となり,羽越線勝木駅で日本海に注ぐ。流長13.3km,流域面積56.5km(^2)。「越後野志」には中村川と書き,勝木村より寝屋浦に至り碁石浜の間で海に入るとある。上流域の中心集落北中は断層線に沿った小盆地で,山北町の米作地の1つ。中流部にかかる笠取橋付近のS字峡谷を境に上流は河岸段丘が発達,下流は沖積層からなる谷底平野で廊下状に海岸まで続く。流域は農林兼業型の村落が点在し,川沿いに国道7号が走る。河口右岸に国の天然記念物筥竪八幡宮社叢がある。「正保国絵図」には立島川とあり,中世の立島氏の居城跡が下流左岸に残る。清流で夏はアユ・サケの放流も行われる。近年下流域で改修工事が始まる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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