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清津川
【きよつがわ】


信濃川上流部の支流。流長43.1kmの1級河川。上越国境白砂山・佐武流山東麓,南魚沼郡湯沢町南西部に源を発し,苗場山東北部で魚沼丘陵を横断して北流し,中魚沼郡中里村JR飯山線田沢駅近くで信濃川に合流する。河口近くで釜川を合わせる。国道17号に沿う湯沢町八木沢から下流の清津峡温泉まで約8kmの間は,新第三紀末の石英閃緑岩やひん岩類が浸食されて両岸は深いV字谷と柱状節理が発達し,清津峡の名で知られる景勝地。釜川上流部も輝石安山岩の柱状節理が発達,7つの大小の瀑布がかかる七つ釜の景勝地。流域には瀬戸口温泉と清津峡温泉が湧く。昭和53年の冬,大雪崩が清津峡温泉街を襲い多くの犠牲者を出した。昭和33年湯沢町清津川上流に東京電力が清津川発電所を建設し,また昭和53年には電源開発が大規模な揚水式発電所の奥清津発電所を建設した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7072606