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越道川
【こえどがわ】


東頸城(ひがしくびき)郡松之山町のほぼ中央部を北流する流長18.2kmの1級河川。同町南端にある標高1,088mの天水山,天水越地内を源流として小支流を合わせ,松代町との境界において東川と合流し,松代町犬伏で渋海川に合流。越道川流域の松代町下山から海老・豊原峠,大厳寺原,深坂峠の下まで貝類の化石が発見される。上流には天水越・天水島の集落があり,松之山温泉から橋詰までの約2kmの間は深い峡谷を形成,橋詰より東川との合流点までの狭い平地には水田地帯となっている。流域は青苧栽培地であり,14世紀,関東管領上杉憲顕当時,当地は地頭仁木弥太郎義有の支配下で,青苧と布の主要産地であり,戦国期越後の守護大名上杉氏もこれを保護した。現在わずかに出機(でばた)(親工場から注文をうけて行う家内手織業)が行われるのみ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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