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国府川
【こくぶがわ】


「こうのかわ」「こくふがわ」ともいう。佐渡ケ島最大の河川。国中平野を南西流して真野湾に注ぐ。流長19.1kmの2級河川。源を小佐渡山地,新穂村上新穂地内に発し,途中小佐渡山地から北流する新穂川・大野川・小倉川をあわせ,大佐渡山地から南流する新保川・藤津川をあつめて真野町四日町で海に注ぐ。川の名称は沿岸に国府が所在したことによると考えられる。かつて国府川は灌漑用水としてはほとんど用いられず,平野中央を西に流れ海岸の近くで南流して真野町長石地内で海に注いだが,寛永5年の工事で下流の曲流部を改修,天明8年には国仲筋村々谷地田悪水吐堀割普請により曲流部を改修し,文化13年には四日町村の村はずれから砂丘を掘り割って海に落とした。国府川の水運の利用については金井町大和地内に「舟津」があり,沿岸から多量の須恵器が出土することから中世の頃には大船が国中平野を流れる国府川沿岸に着いていたことがうかがわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7072996