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新堀川
【しんぽりがわ】


潟町砂丘の内側に存在した潟湖(せきこ)大潟の悪水吐の流路として,中頸城(なかくびき)郡大潟町行野浜と渋柿浜間に開削された放水路。大潟の沼沢地の干拓が計画されたのは寛文年間に始まる。天保3年潟川7,000間を開削して保倉川へ排水することに成功したが,保倉川からの逆流水のため事業は頓挫した。そのため延宝3年,保倉川を佐内から古城(港町)へ一直線に開削して荒川(現関川)へ合流させる大工事を実施し,現河道に改修した。しかし宝暦19年4月の高田大地震により潟川3,000間は決壊し,通水不能となる。このため直接日本海への放水路新堀川の開削を計画。宝暦6年工事開始,弘化3年工事完成式まで約90年の歳月を要し,遂に大潟の沼沢地の排水に成功し約4,800石の美田が誕生した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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