南仙峡
【なんせんきょう】

佐渡ケ島の小木半島南西部にある海岸名。小木町強清水から同犬神平まで1.3km。小木半島南岸の半島基部，小木町小木島先端の沢崎まで約12kmの海岸線は，大部分が第三紀の玄武岩からなる隆起海岸段丘で，高さ20m前後の海食崖が続く景勝地。中でも西寄りのこの海岸は享和２年小木地震で隆起した波食棚がよく残り，枕状溶岩の豊富な地帯で，海食洞や島・岩礁も多く，雄大な景観を示す。佐渡弥彦米山国定公園を代表する景観の１つ。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7076535