100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

野々海峠
【ののみとうげ】


東頸城(ひがしくびき)郡大島村菖蒲と長野県栄村信濃白鳥を結ぶ峠。標高1,090m。関田山脈の信越国境にあり,関川の支流保倉川の源頭部。峠名は信州側の野々海池に由来。峠道は野々海池のすぐ南で,深坂峠道と合流して信濃白鳥に下りていた。近世は信越間の物資交流のほか,越後の農民が信州湯沢温泉に行く湯峠道や,信州善光寺参りの道であった。第2次大戦後,長野県の農民が野々海湿原の南に築堤工事を行い,灌漑用の大規模な野々海池を建設した。これに伴い,千曲川ほとりの栄村平滝から峠まで車道を完成した。また新潟県側も菖蒲から菖蒲牧場を経て峠に至る車道が開通したが,冬季間は通行不能。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7076934