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牧峠
【まきとうげ】


東頸城(ひがしくびき)郡牧村上牧と長野県飯山市土倉を結ぶ峠。標高970m。関田山脈の信越国境にある。古くはひるこ峠とも呼ばれた。ひるこは牧村の集落名。近世は高田平野の飯田川の谷と,信濃千曲川の谷を連絡する重要な交通路であり,上牧には口留番所が置かれた。越後からは塩・魚・米・楮など,信濃からは内山紙・小麦・箕などが運ばれ,峠の上で継立てが行われた。昭和初期に飯山線の開通で物資の交流は衰えたが,野沢温泉への湯峠道として第2次大戦後も利用された。昭和52年旧峠道のやや西側に沿って上牧林道が開通し,高田平野から牧峠・飯山市柄山を経て,千曲川ほとりの桑名川に車で行くことが可能になった。冬季は通行不能。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7078009