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三国峠
【みくにとうげ】


南魚沼郡湯沢町と群馬県水上町の境にある三国街道国境の峠。標高約1,244m。三国山脈を越える峠で,古くから越後と上野両国を結ぶ。近世江戸と佐渡金山を結ぶ最短路として利用された。峠山頂には越後弥彦大明神・上野赤城大明神・信濃諏訪大明神を祀る三国神社がある。「越後野志」に「浅香井より上州永井迄三里半,此間三国嶺上に越上信三州の境にて三国一の宮神祠あり」と記し,3国の国境が地名の由来とする。現在の3県境は同山稜西方約15kmにあるので,「御国」の意とする説もある。峠は昭和6年国鉄上越線の清水トンネルの完成により著しく機能が減少したが,峠直下を三国トンネルが開削され,第2次大戦後国道17号が完成すると急速な開発の進展をみせて,峠北麓の新潟県浅貝の旧宿場付近は,苗場国際スキー場をはじめ新しい休養地として大きく変貌しつつある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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