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天田峠
【あまたとうげ】


小矢部(おやべ)市安楽寺と石川県河北郡津幡(つばた)町の境界に位置する峠。標高140m。峠道は小矢部市北部の山地と中部丘陵を分ける石動(いするぎ)断層線の鞍部を通る。明治11年,天皇の北陸巡幸の際,南部の倶利伽羅(くりから)峠を避け,天田峠越えの幅2間の道路が開削された。その後,昭和9年国道8号の通過に伴い改修されたが,冬季はしばしば交通止めとなった。その間明治31年にはこの峠を貫通して国鉄北陸本線の倶利伽羅トンネルが完成したが,昭和37年新たに複線トンネルが完成したことに伴い廃線となった。同41年から,これを利用して国道の付け替え工事が行われ,同42年末から倶利伽羅自動車トンネルとして冬季の利用者も多く,峠道の利用者はほとんどない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7079645