荒山峠
【あらやまとうげ】
氷見(ひみ)市小滝と石川県鹿島(かしま)郡鹿島町芹川(せりがわ)原山の境にある峠。主要地方道氷見田鶴浜線が通る。標高387m。志雄(しお)越えとともに,古来越中から奥能登への入口として有名。天正年間に織田・上杉・前田の軍勢と石動山の衆徒がほこを交えた荒山合戦場がある。能登からの石動山参詣客,越中から七尾(ななお)・輪島への商人や湯治客の往来でにぎわう。現在の道路は昭和30年に開通したもので,従来の峠は現在地よりやや西寄りにあった。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7079699 |