100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

池川
【いけがわ】


東礪波(ひがしとなみ)郡城端(じようはな)町の南東部を流れる山田川右岸の支流。高清水(たかしようず)山の西斜面にある縄ケ池(標高800m)から流出し,城端の市街地で山田川(小矢部(おやべ)川の支流)に合流する。「蓑谷村持山より流出で,同村持山より流出る正谷川,蓑谷村領にて落合,又林道村持山より流出る岩田川と同村領にて落合,野田村領にて山田川へ落合」(宝暦十四年調書/越中志徴)。「川筋凡二里半」(大路水経)。上流の蝋山(ろうやま)一帯はコシノヒガンザクラの自生地で,県天然記念物(昭和40年指定)。縄ケ池は「夏の旱にても大体水減り申さず候。蓑谷村等四千石程相養申用水に御座候」「旱の年は此池にて雨乞仕候えば,多く其験御座候」「其広さ三百七十間四方にして,漫水藍のごとく湛えたり。此池に神蛇住んで,毎年七月十五日の夜,容顔美麗の女体あらわれ,池上に一夜遊楽するとて,人を制して登山を禁ず」(文政七年書上・享保十年邑長書上・北国巡杖記/越中志徴)。その南岸一帯の低湿地はミズバショウの群生地で,県天然記念物(昭和40年指定)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7079771