一の滝
【いちのたき】

小矢部(おやべ)市名ケ滝(みようがたき)にある子撫(こなで)川（小矢部川の支流）にかかる滝。高さ3m・幅70m。緑色凝灰岩・頁岩・層灰岩などで構成する地層のうち，堅い頁岩・凝灰岩の平坦な面が川底に露出して滝をなす。上流500mに二の滝がある。「一の滝，二滝村領の内，子撫川滝に成り，幅二十二間程，高さ六尺程，……二の滝，同村領同所に幅廿壱間程，高さ二丈三尺程」（宝暦十四年旧蹟調書／越中志徴）。滝の下流には滝から流れ落ちた砂礫によって，軟らかい岩床にポットホール（甌穴）ができており，滝とともに県指定の天然記念物。二の滝をあわせ宮島峡と呼ばれる観光地をなす。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7079894