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岩蔵川
【いわくらがわ】


室町中期に見える川名。常願寺(じようがんじ)川の別称か。聖護院道興の紀行文である「廻国雑記」に道興が文明18年越中を巡歴した際,詠んだ歌「故郷の山にちかしとこひわたる岩くら川のかけはしもなし」に出てくる。古来より富山県の中心を流れる常願寺川はそれぞれの流域の地名で呼ばれ,水橋川・大森川・岩峅(いわくら)川と名称があった。「廻国雑記」には上記の歌の次に大森に関しての歌が出て来るので,おそらくこの岩蔵川とは岩峅川のことであり,現在の常願寺川のことであろう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7080005