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宇奈月谷
【うなづきたに】


下新川(しもにいかわ)郡宇奈月町にある黒部川左岸の支谷。烏帽子(えぼし)尾根の東斜面と宇奈月尾根の西斜面の水を集めつつ北流し,宇奈月温泉街を抜けて黒部川に入る。かつて修験道の行者の修練場であったらしく,仏像などの遺物が多数発掘されたという。とりわけ黒部市の徳法寺に安置されている聖徳太子像が著名で,太子の自作とも伝える。治郎右衛門という猟師が,夢のお告げによってこの谷で太子像を発見したときに,太子がうなずいたのが宇奈月という地名の由来とされている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7080161