大多和峠
【おおだわとうげ】
上新川(かみにいかわ)郡大山(おおやま)町有峰(ありみね)と岐阜県吉城(よしき)郡神岡(かみおか)町大多和の県境にある峠。標高1,307m。周辺にはブナ・トチ・ナラ・ホオが生い茂り,シジュウカラ・セキレイなど野鳥も多い。また,薬師(やくし)岳・浄土(じようど)山・雄山(おやま)の雄姿を望むことができる。現在は常願寺(じようがんじ)川右岸の大山町小見(有峰口)から和田川沿いに,有峰ダムに至る林道が通じている。しかし,ダム完成以前は有峰へは,国道41号でいったん岐阜県に出て,神岡町土(ど)から跡津(あとつ)川・佐古(さこ)・大多和(現在は廃村)を経て峠に出,有峰に下った。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7080368 |