100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

大長谷川
【おおながたにがわ】


婦負(ねい)郡八尾(やつお)町大長谷地区を貫流する神通(じんづう)川左岸の支流。源は岐阜県吉城(よしき)郡河合(かわい)村の山中白子谷(しろこだに)に発し,大長谷川・室牧(むろまき)川・井田(いだ)川と名を変え,富山市有沢(ありさわ)橋下流で神通川に注ぐ。川名の由来について「婦負郡誌」は「室牧川の流れに沿い延長三里許りにわたれる一大長渓なるを以て云々」とあり,「八尾町史」には「水のある谷間の土地」とある。昔はこの川沿いが飛騨への裏街道として利用され,今庵谷(いまいおりだに)(もと庵谷)には寛文3年に関が置かれ,越飛通行の人々を厳しく取り調べたという。また,大長谷地区の最南端の村は切詰(きりづめ)という。越中を越える終点にあたり,古くから守人を置いて,常に詰めていたことによるという。井田川総合開発事業により沿岸にいくつものダムや発電所が築造されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7080394