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沖ノ島
【おきのしま】


下新川(しもにいかわ)郡朝日町の宮崎海岸の沖あいにある島。宮崎鼻から順に辺(へた)ノ島・中ノ島・沖ノ島と並ぶ。沖ノ島は「浜端より海上拾壱町許沖にて,東西六間程,南北弐間半」(宝暦十四年調書/越中志徴)で,「海中に僅かにあらわれたる巌石にて,嶋というべき程のものに非ず,但,新川郡にて海岸に巌石あるは此地のみにて,海菜を生ず」とある。宮崎海岸に鎮座する鹿島明神は沖ノ島から遷座してきたという伝承がある(宝永誌・延宝六年宮崎明神由来書/越中志徴)。呉東(ごとう)の海岸で島があるのはここだけなので,漁師らによって神格化されたのであろう。辺ノ島は,「浜端より海弐町許沖にて岩二つ相成り居り,一つは南北六間程,東西二間程,一つは南北三間程,東西七尺程」。中ノ島は,「浜端より海上五町許沖にあり。是も岩二つに相成り居り,一つは東西五間半程,南北弐間程,一つは東西四間半程,南北九尺程之れ有り,其外右際に小岩三つ」とある(宝暦十四年調書/越中志徴)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7080486