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曲淵川
【くまふちがわ】


室町中期に見える川名。「畠山満家寄進状」によると越中守護畠山満家が,応永16年8月27日小井手(こいで)保にある金剛寺に同寺の門前地「三十口」を寄進したとあり,「三十口」の四至の南の境界として曲淵川がある。金剛寺に関しては応永10年以来室町中期以後多くの史料で見られ,守護畠山満家が寄進するなど代々の畠山氏の帰依を受けており,大きな寺であったと思われるが,曲淵川という川名は「畠山満家寄進状」以外には見えない。「三十口」の東の境界として平塚(ひらつか)道があり,また小井手保の中心を流れる川が現在の白石川であることから考えると白石川の一支流であり,現在の富山市水橋平塚の付近ではないかと思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7081186