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黒薙川
【くろなぎがわ】


下新川(しもにいかわ)郡宇奈月(うなづき)町の東部にある黒部川最大の支流。流長約13.5km。白馬(しろうま)岳から西流する柳又谷(やなぎまただん),犬ケ岳から南流する北又谷(きたまただん)が北又堰堤で合流,黒薙川となる。「大路水経」に,「深曽谷・樫薙谷・柳又谷・エフリ谷・黒岩谷・吹沢谷・北又谷ノ六水落ち合う黒ナキ川,川筋凡五里半」とある。北又川の上流部,北又小屋の近くに「長瀞(ながとろ)」といわれる淵がある。黒薙川には黒薙第2発電所があり,黒部川への合流点付近に黒薙温泉がある。黒部川上流の鐘釣(かねつり)温泉と同様に渓流にあり,古くから知られているが,単純硫黄泉で泉温も97C°とかなり高く,冬季は休業するが,春秋ともに風趣に富み,黒薙川両岸の滝も散策に興を添える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7081251