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笹川?
【ささがわ】


下新川(しもにいかわ)郡朝日(あさひ)町にある川。泊(とまり)川ともいう。流長約4km。「元禄九年調書」に「上は荒戸(あらと)山の北谷より流出,笹川村領にては笹川という。泊町辺海手までは泊川ともいう」とある(越中志徴)。荒戸山の現在名は不詳。水源を発した笹川は七重谷(しつちややだに)川・逆谷(さかだん)・大鷲(おおわし)谷の水を集め,県立朝日自然公園の入口でトンネルをくぐって出る。その入口は例年8月15日早朝,八幡山山頂で催される脇手(わきこ)八幡宮の「夏越しの祓い」の参加場所となる。逆谷との出合い付近,石仏2体を祀る観音岩は発電所建設のための釣橋を架けたところ,岩が崩れ,橋が流されたため祀られたという。上流部は河川の勾配も大きく,砂防ダムがいくつもつくられ,V字型の峡谷は短い川ながら「七郎右衛門淵」や「おせん落しの谷」など数々の伝説を生んだ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7081573