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千保川
【せんぼがわ】


高岡市を流れる小矢部(おやべ)川の支流。東礪波(ひがしとなみ)郡庄川(しようがわ)町大字金屋(かなや)の合口ダムで取り入れられた用水が水源。上流では主として灌漑用水に使われ,その残水と伏流・排水などを集める。高岡市四屋(よつや)で小矢部川に合流。流長18km。かつては庄川の本流となっていたこともある。天正13年の大地震で現在の千保川と庄川の流路ができた。川名は中流域の「千保」という集落による(とやま百川)。寛文10年,加賀藩は瑞竜寺と高岡市街を守るべく,松川除堤防工事に着工,正徳4年に完成した。この工事には川除奉行喜多岡兵衛があたったとされている。最近,流域に工場が多くなり,その工場廃水により汚染がひどくなった。だが,「千保・小矢部を守る会」の運動により,徐々に浄化され,魚もさかのぼってきている(とやま百川)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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